
yukashindo
ボーカルスクールでの日々と最後のお手紙。
3月28日月曜日をもって
Beeミュージックスクールの先生の日々を終えました。
昨日は、同僚の先生たちに囲まれて
お疲れ様を頂きました。
私の為に泣いてくれる子がたくさんいて、
ありがとうって、ホントにじんとしています。
4月1日からまったく新しい仕事で、その緊張もあるし、
自分の生徒さんたちがちゃんと次の先生と信頼関係が築けるか、
とても心配で。。。
なんだか感傷にひたることはあんまりありませんでした。
みんなからの手紙には、泣かされましたけれど…
いや、とても実りのある1年半だったから、
悲しい気持ちより、感謝の気持ちが勝ってるのだと思うの。
ということで、コンサートのお礼状も含めて
今月は80人くらいの人にお手紙を書いたの。
どの人も大切な人だから、こんなに多くの人に関わっているのか!
と、ちょっと驚き。
生徒さんたちには、みんなから得たことや
1年半の私のみんなからの学びを文章にまとめて、渡しました。
現在の自分の音楽のとらえ方を、なんとかまとめてみたところもあるので、
せっかくだから、記録として公開致します。
この言葉が自分にかえってくるように、生きていきたい。
公表するほど、自分への責任も大きくなると思って、公開します。
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声と心はとても密接に繋がっていて、
どんな声をだすかによって、その人のその時の心とも言えるし、
積み重ねによっては性格の現れになります。
「どんな声をだすかによってその人が現れる」また逆に、
「どんな心を持つかによってその人の声が現れる」とも言えます。
100人の人間がいれば100人の声があり、
100人の人間がいれば100人の音楽があります。
想いを伝えることは難しい。
日常生活でもあるように、ささやかでも、自分の気持ちを人に思った通りに伝えたい時、気を遣うもの。
まぁ、付き合いのある人ならば、誤解は少なく、また誤解を解くチャンスもあるかもしれないけれど。
でも、初対面はそうはいかないものね。
そして、歌は自分のハートがすっぱだかになります。
しかも心の根っこの方が、丸見えになる。
1年半みんなと向き合ってきて思うけれど、みんなの声と歌は、
如実にその人そのものだな、と私は思ってきました。
その怖さを受け止めると、発声や歌、音楽、を学ぶことによって、
人間としての成長が見いだせてきます。
だから一曲を大切に歌うために、どういうプロセスを辿るのか、どこまでやるのか、
自分と相談してみて。
テクニックを学ぶと、表現の為に自分で声が選べるようになってきます。今は、その時の感情のままに歌うことが多いかもしれないけれど、
(※それも選択しているなら1つの選択です。)
自分で本当に選択できるようになると、もっと音楽が楽しくなるよ。
でもやっぱり、選ぶのはその人自身だから。
まずは、どんなハートを持っているか。そこからが、始まりです。
それが無いと、どうにもできないもの。
年齢とともに、人間も変わっていくもの、
どうか自分の変化を大切にして、素敵な音楽を創ってください。
そういうことも含めて、音楽は生涯学習だよ~、と言ってきました。
私もまだまだ旅路の途中です。
自分の未熟さや恥ずかしさと、勇気をもって向きあい続けます。
だって、もっと穏やかで、あたたかい人間でいたいし、自分がつらい時も、人を労わることのできる人間でいたいし、誰かに甘えることも、もう少し、できるようになりたいし、誰かを愛し続けたいし…
いつも、自分のなりたい人間になるには何を積み重ねて、
どう生きたらいいのか考え選択するように心がけています。
未熟者なので、難しい時もあるけれど。
そういった、人をすっぱだかにさせる
音楽の厳しさは、全ての人間に平等です。
誰かの前で歌うとき、人間のステータスは一つも関係なくなる。
その音楽が好きか、嫌いか。
聴く価値があるか、ないか。
つまり、その人間が好きか、嫌いか。
厳しい言葉を使うと、そこに繋がるのではないかと思っています。
とある人のとある話ですが、
ニューヨークのジャズバーで音楽を聴きながら、お酒を飲んでいたら、
隣にいた、ただ飲みに来ていたおばさんに、
マスターが次歌ってよと言って、客席でさらっと一曲披露したそうな。
それが、度肝をぬかれるほど、素晴らしい、思わず涙がでてしまう歌声で、
それがきっかけで、ジャズの勉強をやめたという人がいました笑
また、ドイツで町の音楽フェスタたる催しものをやっていて、びっくりする美声が聴こえたから、
覗いてみたら中学生くらいの普通の女の子だったとか。
皆様も御存じのとおり、あまりテレビを見ない進藤ですが笑
のど自慢から始まり、カラオケバトルとか、そういう番組がたくさんあるようで、みんなの話から想像するに、歌のうまいなぁと言われる人はたくさんいるのよね。
自分の音楽をさがしていってね。
音楽を人生と思って。
良いことも、悪い事も、音色にしてくれるから、
私にとって、音楽は生きる救いです。
「自分はまだ未完成だから。と、人前で歌わないのは愚かだ。」と、
この言葉は、今の私にはなかなか重くて言えない言葉なので、
敬愛する私の師の言葉を借りて、みんなに伝えます。
私も、丁寧に演奏活動続けていこうと思います。
音楽を勉強していれば、私たちはいつも繋がっていられるもの。
みんなの人生を応援しています。
身体第一!定期健診には行くこと!
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今日は赤坂でライブだけれど、
生徒さんたちが何人か見に来てくれるの。
自分が提示した言葉に恥じない生き方をしたいし、
それを音楽で証明したいです。
今後ともより一層がんばっていきます!
全ての選択が自分の音楽に帰結していくと信じて。